寝室のドアを開けたら、もう真っ暗だった|正社員をやめて業務委託になった共働きパパの話
寝室のドアを開けたら、もう真っ暗。
川の字で眠る3人の顔。
今日も、寝かしつけには間に合わなかった。
仕事が立て込んでいたその週は、平日の夜の育児を、3日続けて妻がひとりでカバーしてくれていた。
ごはん、お風呂、歯みがき、寝かしつけ。4歳と2歳がいる家の、一日でいちばん過酷な数時間だ。
うちは共働きで、妻もぼくと同じように働いている。
なのに、あの時間だけは、妻ひとり。
こういう夜が続くと、思う。
子どもがいて、夫婦で働くって、けっこう無理ゲーじゃないか。
「共働きは無理」と言われると、少しほっとする
最近、こういう主張を見かけた。
「子持ちで正社員共働きは、不可能です」
これには、うなずきそうになった。
そして同時に、少しほっとしている。
「無理」と言ってもらえると、できていない自分が責められなくて済む。
寝かしつけに間に合わないのも、妻に負担が寄るのも、構造の問題であって、自分の努力不足じゃない。
そう思えたら、少し楽になった。
一方で、こういう声もある。
「うちの会社なら普通にできる。当日急に休めるし、テレワークもできる。子持ちへの配慮がとてつもない」
これはこれで、事実なのだろう。実際にそういう職場はある。
ただ、これを言われると、ちょっとしんどい人もいるはずだ。
「できないのは、環境選びを間違えたあなたのせい」
と聞こえてしまうから。
両立できるかどうかは、職場で決まる
この2つは、正反対に見える。
でもよく考えると、どちらも本当のことを言っている。
同じ夫婦、同じ子どもの数でも、職場が違えば結論が変わる。
当日の急な休みが取れるかどうか。
テレワークができるかどうか。
子どもの発熱で早退したとき、周りがどんな顔をするか。
これだけでも、生活の難易度はまるで違う。
つまり、「共働きは可能か不可能か」という問いには、そもそも答えがない。
「どの職場で、可能か不可能か」
という話だから。
みんな、自分が見ている職場の景色を語っている。
正社員をやめて、働き方を変えた話
うちの場合。
ぼくは、正社員という形をやめた。
いま、業務委託というカタチで働いている。
フルコミッション、つまり完全歩合だ。
収入は不安定になった。保障もない。
今月がんばれなければ、そのまま生活に響く。
一方で、時間の裁量が手に入った。
平日の昼に保育園の行事に行ける。
子どもが熱を出したら、その日の予定を自分で動かせる。
さっきの「無理ゲー」を、少しだけマシにする方法が、ぼくの場合はこれだった。
これが正解だと言うつもりはまったくない。
安定を手放すのは、こわい。実際こわかったし、いまもこわい。
家族構成や、貯蓄や、業種によって、選べる人と選べない人がいる。
でも、「正社員のまま両立する」以外にも道はある。
夫婦で決めるのは「うちはどうするか」
「共働きは可能か、不可能か」
この問いは、どれだけ考えても、自分の生活を1ミリも変えない。
変えられるのは、自分への問いだけだ。
「うちは、どうするか」
いまの職場で、使える制度は全部使えているか。
使えないなら、その職場に居続けるのか。
夫婦で、どっちがどの時期にふんばるのか。
そもそも、いくら必要なのか。これがわかると、働く量が決まる。
このどれも、世の中の議論の答えを待つ必要がない。
今夜、夫婦で話せば、明日から動く話だ。
うちも、まだ答えは出ていない。
今週は妻に寄りかかったから、来週はこっちが引き受ける。
そうやって、なんとか回している。綱渡り。
でも、綱渡りしているのが自分たちだけじゃないとわかるだけでも、価値がある。
あなたの家では、いまの働き方をどうやって決めましたか。
▼あわせて読みたい




コメント