top of page
カゾクキカクシンプルロゴ黒.png

クレーンゲームはもったいない?|4歳が宝物にしたぬいぐるみと夏の夕暮れ【4歳・2歳のパパ】

  • yutaromaru111
  • 8月27日
  • 読了時間: 3分

ゲームセンターのクレーンゲームに、お金を使うのはもったいない。ぼくはずっとそう思っていました。

数百円が、一瞬で溶ける。取れないと、もっと溶ける。あの仕組みが、どうも苦手なのです。だからいつもは「見るだけね」と言って通り過ぎていました。

でも先日、どうしても素通りできない日がありました。

クレーンゲームにお金を使いたくなかった理由

ぼくがクレーンゲームを避けてきたのは、金額が読めないからです。

100円で終わるのか、1000円かかるのか、やってみるまでわかりません。しかも、いくら使っても手ぶらで帰る可能性がある。家計を預かる身としては、いちばん手を出しにくいお金の使い方でした。

子どもが立ち止まっても「見るだけね」。この一言で、何度も通り過ぎてきました。

台のなかに、ミュウがいた

その日は、事情が違いました。

台のなかにいたのは、ミュウ。長男が大好きなポケモンです。しかも、なんだか取れそうな位置にいる。

「ちょっとパパ、やってみる!」

自分でも意外なくらい、火がついてしまいました。

子どもの期待の目が、けっこう重い

その瞬間の長男の顔を、たぶん忘れません。

(頼む!)というような、まっすぐな目でこっちを見ていました。

実は長男には、苦い経験があります。以前、自分のなけなしのおこづかいでクレーンゲームに挑戦して、まったく取れずに終わったことがあるのです。

お金だけがなくなる、あの絶望を、身をもって知っている4歳児。そこにパパが「やる!」と言い出したのだから、もう期待しかしていません。

この目が、けっこう重いのです。

取れないたびに泣く子ども、焦るパパ

そして、当然のように取れません。

アームがかすって、ミュウがちょっと動くだけ。

「ダメだ!もうやめる!」

ぼくがそう言うたびに、後ろで長男が泣きそうになります。いや、実際に泣きます。

いや、待ってくれ。圧がすごいよ。

こんな数百円のやりとりで、こんなに感情を揺さぶられる4歳児と、それに引きずられる38歳の親父。はたから見たら、なかなかの光景だったと思います。

そして、何度目かの挑戦で。ついにミュウが、落ちました。

ぬいぐるみを片時も離さない4歳

取り出し口から出てきたミュウを、長男は泣きそうな顔で抱きしめました。

そして、宣言が始まります。

「おれ、今日、ミュウと一緒に寝る!」

「ミュウと一緒にごはん食べるし、ミュウと一緒にお風呂も入る!」

(嬉しそう……。でも、お風呂は、やめとこうな?)

そこからは、ずっとミュウを抱きしめていました。離さない。片時も。

夏の夕暮れに見た、リアルE.T.

帰り道の景色を、よく覚えています。

夏の夕暮れ。オレンジ色の空。ストライダーをこぐ長男と、そのカゴに乗せられたミュウ。

……あ、これ、E.T.だ。

自転車のカゴにE.T.を乗せて空を飛んでいく、あのシーンです。もちろん、うちのは飛びません。地面を必死にこいでいるだけです。

でもあの後ろ姿は、ぼくには完全に、あの映画に見えました。

もったいないの基準が、少し変わった

数百円のクレーンゲームが、こんな景色になるとは思っていませんでした。

もったいないかどうかは、金額だけでは決まらないのかもしれません。何が残るかで決まる。あの日の数百円は、夕暮れの景色ごと残りました。

ミュウは今日も、長男のそばにいます。さすがに、お風呂には入っていませんが。

お子さんが大事にしているものは、なんですか。

▼あわせて読みたい

コメント

5つ星のうち0と評価されています。
まだ評価がありません

評価を追加
bottom of page