帰宅22時が続いた月、長男の癇癪と次男の夜泣きが同時に増えた|原因はパパ不在ではなかった
脱サラして仕事に追われていたころ、長男が露骨に癇癪を起こすようになった。
もともと癇癪持ちではある。でも、頻度が明らかにおかしい。爆発的に増えていた。
ストレス、溜まってるな。見ていて、そう感じた。
そして同じ時期、当時1歳だった次男にも変化が出ていた。落ち着いていたはずの夜泣きが、また激しくなった。
2人同時に、明らかにおかしい。何が起こっていたんだろう。
子どもの癇癪と夜泣きが同時に増えた
当時のぼくは自営業で、働き方が不規則だった。
忙しいときは、帰宅が22時を超える。土日どちらも仕事で、一日中家にいないこともある。
そんな働き方が続くと、子どもたちにわかりやすい変化が出る。
最初に浮かんだ仮説はこれだった。
「大好きなパパがいないから?」
そんなにパパのこと、好きか?笑
いや、そこじゃなかった。夫婦でお互い納得がいくまで話し合って、たどり着いた答えは、もっと本質的なものだった。
ママに、負担がいき過ぎている。そして、ママから笑顔がなくなっていた。
ママの負担が子どもに影響する連鎖
パパの仕事が忙しくなる。家事育児ができない。その負担が全部ママへいく。ママが疲れきる。ママから笑顔がなくなる。そして子どもたちに影響が出て、長男の癇癪と次男の夜泣きになる。
全部が、つながっていた。
子どもの異変は、パパ不在そのものじゃなくて、その先で起きていたことが原因だった。
考えてみれば、当たり前の話だ。
パパが働いている間、家事育児の負担は全部ママにいく。
食事をつくるのも、食べさせるのも、片付けも、着替えさせるのも、保育園の準備も、送るのも、迎えに行くのも、風呂に入れるのも、寝かしつけも。
そして子どもと遊ぶのも含めて、全部ママ一人。うちの場合は、それが小さい男の子2人分。
これをワンオペでやるって、笑えない。
「周りに頼る」にも限界がある
もちろん、周りに頼る育児は妻も実行してくれていた。ただ、そこには限界がある。
まず、うちはお互いの両親が遠方住まい。外注するにしても、四六時中お願いできるわけじゃない。
そして、これが意外と見落とされがちなのだけど。
周りに頼ること自体が、タスクなのだ。
やってほしいことを指示する。そのために準備をする。この二つは、けっこうな負担だ。
「じゃあ実家に預ければ」「シッターを使えば」と言うのは簡単だ。
でも、誰に、いつ、何をどう頼むかを考えて、荷物を用意して、段取りを組む工程が必要になる。その役割は、たいていママがやっている。
つまり、頼っても負担はゼロにならない。
だから思う。育児には、どうしても夫婦で乗り越えないといけない壁がある。
忙しいパパにもできること
じゃあ、仕事が忙しいなかで何ができるか。当時ぼくが考えたのは、この四つだった。
妻がやってほしいことを、ある程度理解して行動できること。指示される前に動ける。これができると、さっきの「指示する」というタスクが消える。つまり、妻が気兼ねなく頼めるようになる。意図がわからなくても、まず引き受ける。頼むのに気を使う相手だと、結局ママが抱え込む。
子どもと全力で遊んで、満足させること。夜ぐっすり眠ってもらうために、疲れさせる。これは地味に効く。
妻が話したいことを、うんうんとうなずいて、ちゃんと聞く時間を設けること。解決しようとしなくていい。聞く時間そのものが目的だ。
妻の存在に感謝する、ねぎらうこと。
そして最終的に目指すのは、妻のニコニコを引き出すこと。
家族全員にとって必要なのは、ママのニコニコだ。それを引き出すために、パパの力が必要なときがある。
仕事の代わりは、必ずいる
どんなに仕事ができる人でも、その人の代わりはいる。
自分が抜けたら会社が回らない、と思っていても、たいてい回る。
もう一度言う。仕事の代わりは、必ずいる。
でも、子どもにとって、パパは自分だけだ。妻にとって、旦那は自分だけだ。
当たり前のことかもしれない。でもこれは、頭で知っていたことじゃなくて、あの癇癪と夜泣きに教えてもらったことだ。
うちの子どもたちは、わかりやすく表現してくれた。そこで気づけてよかった。
いまは子どもたちも大きくなって、あの頃とは状況が変わった。
でも、あの連鎖はいつでも再発する。実際、いまも忙しい週があると、じわじわ兆候が出る。
だから、たまにこの話を思い出すようにしている。
家の異変は、いちばん弱いところに出る。そしてたいていその手前に、踏ん張りすぎている誰かがいる。
パートナーの笑顔のために、あなたができることはなんですか?
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