子どもとの約束を守れないとき|「うれしくて泣きそう」と言った4歳に教わった日【4歳・2歳のパパ】
- yutaromaru111
- 7月29日
- 読了時間: 4分
更新日:8月15日
「子どもとの約束、その場しのぎで返してしまった」——そんな経験はありませんか。
店頭で「これほしい!」とねだられて、つい「今度ね」「〇〇できたらね」と言ってしまう。親にとっては、その場をおさめるための一言。でも子どもは、その約束をずっと覚えています。
4歳の長男が「わ〜、ぼくなんだか泣いちゃいそう」と言った日。38歳のパパである私のほうが、じわっときてしまいました。うれしくて泣く、という感覚。大人になった私は、いつのまにか忘れていたんです。
この記事では、一匹のクワガタをきっかけに、子どもとの約束の重みと「まっすぐ喜ぶこと」の大切さを教わった、わが家のリアルな体験談をお届けします。
夜明け4時半、38歳パパのひとりクワガタ捕り
最近、念願のクワガタを捕まえることができました。
本当は「子どもと一緒に」捕まえられたらよかったのですが、クワガタ捕りビギナーの私には、自分ひとりで探し出すのが精一杯。たまたま早く目が覚めた日の、夜明け4時半。ひとりでそっと家を出て、近所を散策して、ついに捕まえました。38歳、早朝のガッツポーズです。
家に持ち帰って子どもたちに見せたら、大興奮。2歳の次男はまだちょっと怖がっていましたが、4歳の長男は目をキラキラさせて、こう言いました。
「土のやつと、木のやつと、ゼリーのやつ、買おうね!」
「捕まえてからでしょ」——子どもは親の約束を覚えている
なんのことか、私にはすぐ分かりました。
夏に入る少し前。イオンの百均で、カブトムシ・クワガタの飼育セットが売られていたのです。土、木の枝、ご飯のゼリー。「これほしい!」と言った長男に、私はこう返しました。
「これは、虫を捕まえてからでしょ」
その場をおさめる、よくある親の返しです。でも長男は、あの売り場の「土のやつと、木のやつと、ゼリーのやつ」を、ずっと覚えていました。そして今、目の前に本物のクワガタがいる。約束の条件が、そろったのです。
「そうだね、買って、この子(クワガタ)育てようね!」
そう答えた、その直後でした。
「わ〜、ぼくなんだか泣いちゃいそう」
笑いかけて、やめた。「うれしいときに泣いてもいいんだよ」
その場にいた私と妻は、思わず笑ってしまいました。「泣いちゃいそう」って、かわいすぎるでしょ、と。
でも、長男の顔を見て、笑うのをやめました。本当に、涙目になっていたからです。
冗談でも大げさでもなく、彼は本当に、うれしくて泣きそうになっていた。クワガタが来た。約束の飼育セットが買える。その嬉しさが、4歳の心からあふれそうになっている。この純粋すぎる心に、ちゃんと答えてあげたい。
そう感じた次の瞬間、私と妻の口から、まったく同じ言葉が出ました。
「うれしいときに、泣いてもいいんだよ」
事前に打ち合わせなんて、していません。でも、ふたり同時に、一言一句、同じことを伝えていました。妻も想いは一緒だったのでしょう。
「わかった〜、うふふ」
長男は涙目のまま、笑顔で言いました。
教えているつもりで、教わっている
あとから、この場面を何度も思い返しています。
長男は、あの百均の売り場でパパと話したことを、ずっと覚えていました。「捕まえてからでしょ」なんて、親としてはその場しのぎの一言です。でも長男の中では、ずっと生きている約束でした。
適当な約束はできないな、と思います。そして、果たせた約束は、こんなにも子どもを喜ばせるのだと知りました。
でも、いちばん心に残っているのは、そこじゃありません。
「うれしくて、泣いちゃいそう」——この感覚を、私はいつから忘れていたんだろう?
大人になると、うれしいことがあっても、どこかで感情にブレーキをかけてしまいます。「まあ、こんなもんか」と、心が動く前に、勝手に落としどころを探してしまう。
でも長男は違いました。クワガタが来た。約束のセットが買える。ただそれだけのことで、心を全部使って、まっすぐ喜んでいた。その姿に、こっちの胸まで熱くなりました。
親は子どもに、いろんなことを「教えている」つもりでいます。片付けとか、あいさつとか、約束を守ることとか。でも本当は、教わっているのはこっちのほうかもしれません。
うれしいときに、まっすぐ喜んでいいこと。心を動かすことを、恥ずかしがらなくていいこと。
子どもの純粋な心は、そばにいる大人の、固くなった心までやわらかくしてくれる。だからあのとき、私と妻の口から、打ち合わせもなく同じ言葉が出たのだと思います。
まとめ|子どもとの約束は、その場しのぎにしない
今回の出来事で、わが家が持ち帰った学びは3つです。
①その場しのぎの約束もつくらない。子どもは驚くほど正確に覚えている。
②果たせた約束は、想像以上に子どもの心を満たす。
③「うれしくて泣く」を否定しない。感情にフタをしないことを、子どもから教わる。
「うれしいときに、泣いてもいいんだよ」——それは長男に伝えた言葉であると同時に、いつのまにか感情にフタをしていた、自分自身への言葉でもあった気がします。
あなたが子どもから「教わった」ことは、なんですか?




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