ワンオペ育児の孤独がつらい夜に|令和の子育てが構造的に孤独な理由【4歳・2歳のパパ】
- yutaromaru111
- 8月2日
- 読了時間: 4分
更新日:8月25日
子育てをがんばっているのに、なぜかひとりだと感じる。その感覚は、あなたの弱さではなく、令和の子育ての「構造」のせいかもしれません。情けない子育ての話を新聞に投稿したら、月間大賞に選ばれた。その意味を考えてみます。
新聞の投稿欄に、自分の名前を見つけた朝
ある朝、ポストから取ってきた新聞に、自分の名前を見つけた。
読売新聞の「気流」という投稿欄。全国の人が読む、あの投稿ページだ。
しかも、載っていたのは、けっこう情けない話。
「子どもに怒っては、寝顔を見て自己嫌悪」
そんな、パパとしてのダメな部分をさらけ出した文章。それが、なんと6月の月間大賞に選ばれていた。
一か月の投稿のなかで、いちばんに選ばれた投稿に贈られる賞。正直、ピンとこなかった。
こんな、うまくいっていない子育ての話が、どうして?
でも、じわじわと理由を考えていくうちに、この受賞がすごく大事な意味を持っている気がしてきた。
届けたい人が、いた。
うれしさの、本当の理由
もちろん、賞をもらえたこと自体、素直にうれしい。でも、いちばんうれしかったのは、別のところにある。
新聞の投稿欄って、メインの読者は、たぶん50代から上の世代の方々だ。
つまり、「令和の子育てのリアル」が、その世代に届くかもしれない、ということ。
これは、たまらなくうれしい。
子育ては、いつの時代も大変。でも、令和の子育ては、昔とは「大変さの種類」が違う気がしている。
令和の子育ては、構造的に孤独だ
昔は、二世代、三世代で暮らすのが当たり前だった。
じいじ、ばあば、親、子ども。困ったときは、すぐそばに、頼れる大人がいた。でも、今は違う。
昭和55年は三世代世帯が世帯構造の半数を占めていたけれど、令和では夫婦のみの世帯と単独世帯が、それぞれ約3割を占めている。
核家族化と、共働き。
親ふたり、ときにはワンオペで、子育てを抱え込む。近くに頼れる人がいない。弱音を吐く相手もいない。
令和の子育ては、頑張っていても、孤独を感じやすい構造になっている。
ぼくが新聞に書いたのも、そういう話だ。「ワンオペ育児に追い込まれている人に伝えたい」。
同じように孤独を感じている子育て世帯に、「あなただけじゃないよ」と届いたら。そう思って、書いた。
孤独を感じているのは、子育て世帯だけじゃない
新聞を読んでいる50代、60代、その先の世代の中にも、孤独を抱えている人が、きっといる。
子どもは独立して、別々に暮らしている。パートナーには、先立たれてしまった。気づけば、家の中で、ひとり。
これは他人事じゃない。数字が、それを示している。
2025年、一人世帯は全世帯の34%を占めて過去最高になり、そのうち4割にあたる855万世帯が高齢者。
さらに、2050年には、単身の65歳以上の高齢世帯は、2020年の約1.5倍にあたる約1084万世帯に増える見通しだ。
ひとり暮らしの高齢者は、他者との会話が「ほとんどない」と答える割合が高く、社会的に孤立しやすいとも言われている。
世代を超えて、つながれたら
想像してみる。
朝、新聞を開いた、どこかのおじいちゃん、おばあちゃんが、38歳のパパが書いた情けない子育ての話を読んで、こう思ってくれたら。
「今どきの親も、大変なんだなあ」
「うちの息子も、こんなふうに頑張ってるのかもしれん」
「なんだか、ひとりじゃない気がしてきた」
そんなふうに、世代を超えて、気持ちが少しでもつながったら。
子育て世帯の孤独と、高齢者の孤独。一見、まったく別のものに見える。
でも、「頑張っているのに、ひとりだと感じてしまう」という点では、地続きなんじゃないか。
だとしたら、ぼくの書いた文章が、その二つを、そっとつなぐ橋になれるかもしれない。
そう思うと、この受賞は、ただの賞じゃなかった。
ぼくは、これからも書き続ける。子育ての、うまくいかない話も、ちょっといい話も。
それが、同じように孤独を感じている、どこかの誰かに届くと信じて。
あなたにとって、「ひとりじゃない」と思えるのは、どんな瞬間ですか?
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