子どもをどこにも連れて行けないのがつらい|暑さとお金で悩む日の過ごし方【4歳・2歳のパパ】
更新日:9月4日
「今日は、どこに行こうか」
休日の朝、天気予報の前で固まってしまう。ニュースでは連日、危険な暑さへの警戒が呼びかけられていて、日中の外遊びはもう気軽にはさせられない。
かといって、屋内プールや水族館に毎週通えるほど、家計に余裕があるわけでもない。「暑さ」と「お金」に挟まれて、「この夏、我が子に何をさせてあげられるんだろう?」と悩んでいませんか。
この記事は、4歳と2歳の息子を育てる父親の僕が、同じ悩みから少しだけ抜け出せた体験談です。
猛暑で外遊びできない夏休み。「昔と違う」は気のせいじゃなかった
自分の子どもの頃は、真夏でも普通に外で遊んでいた。公園でセミを追いかけて、汗だくで走り回って。暑いことは暑いけれど、「危険」という感覚はなかったはずだ。
でも、今は違う。
ある調査によると、昨年の夏、暑さを理由に子どもの外遊びを止めたことがある親は9割を超えていたそうだ。一方で、親自身が子ども時代に外遊びを止められた経験は「まったくない」と答えた人が半数以上。
この数字を見て、腑に落ちた。僕が感じていた「昔と違う」は、気のせいじゃなかった。ほんの一世代のあいだに、夏はこんなにも過ごし方の変わった季節になってしまった。
僕が子どもの頃に当たり前にできた夏の遊びを、そのまま我が子にさせることは、もうできない。それが、なんだかさみしい。
「外で遊ばせられなくてかわいそう」罪悪感はあなただけじゃない
同じ調査には、こんな数字もあった。
外遊びを制限することを「子どもにとってストレスだと思う」と答えた親が約7割。「子どもがかわいそうだと思う」も6割。
「外で遊ばせてあげられなくて、かわいそう」——その罪悪感を抱えているのは、僕だけじゃなかった。全国のたくさんの親が、同じように後ろめたさを感じながら、この夏をやり過ごしていた。
しかも、悩みは暑さだけじゃない。涼しくて楽しい場所はたくさんある。屋内プール、水族館、レジャー施設。でも、毎週通えるほど家計に余裕はない。実際、夏に出かけなかった家庭の理由を聞くと、「暑いから」の次に多いのが「宿泊料や物価高で出費を抑えたかった」だという。
暑さと、お金。この二つに挟まれて、多くの家庭が「どこにも連れて行けない」と宙ぶらりんになっている。
うちだけじゃなかったんだ、と思うだけで、少し肩の力が抜けた。
それでも、4歳と2歳の夏は今年しか来ない
ただ、肩の力が抜けたあとに、もうひとつ別の思いが湧いてきた。
みんな悩んでいる。それはわかった。でも、悩んだままただ暑さをやり過ごして、気づいたら夏が終わっていた——それは、なんだか違う気がした。
だって、今年の夏は一度しか来ない。
長男が4歳で、次男が2歳の夏は、もう二度と巡ってこない。来年になれば、ふたりはまた少し大きくなって、興味もできることも変わっている。「今のふたり」と過ごせる夏は、今年のこの夏だけだ。
暑さのせいにして、お金のせいにして、「今年はしょうがないか」と諦めてしまうのは簡単だ。でも、そうやって見送るには、この夏はあまりにも貴重すぎる。
完璧じゃなくていい。豪華じゃなくていい。ただ、限られたこの夏を、悩みで塗りつぶしたくはない。
お金をかけない夏休みの過ごし方は、「話す」ことから集まった
同じ子育て世帯の友人に、何気なく聞いてみたことがある。
「夏、どこ行くか、ほんと困るよね」
「わかる!うちはさ、早朝だけ公園に行ってるよ。6時くらいなら、まだ涼しいから」
日中がダメなら、時間をずらす。朝の涼しいうちに、さっと外遊びを済ませる。言われてみれば当たり前なのに、自分ひとりでは思いつかなかった。
別の友人は、地元の穴場を教えてくれた。「あそこの施設、無料で水遊びできるよ」「あの川沿い、木陰があって涼しいんだ」。僕がまったく知らなかった、近所の避暑スポット。
そして、我が家でも定番になった、おうちプールの「持ち回り」。今週はうちの庭で、来週は友達の家で。順番に行き来すれば、子どもたちはいつものメンバーで大はしゃぎ、親も少し休める。
みんな、それぞれの家庭で「猛暑の夏、どう過ごすか」を必死に考えていた。そして、その知恵は、口に出して初めて分け合えるものだった。
夏休みの悩みは、ひとりで抱えなくていい
この夏の悩みは、ひとつの家庭だけで抱えるには重すぎる。
行き先を考えて、遊び相手になって、3食用意して、暑さでぐずる子どもをなだめて。全部ひとりで背負ったら、親のほうが先に倒れてしまう。実際、夏休みは親のストレスがぐっと増えるという調査もある。
でも、何家族かで知恵を持ち寄れば、選択肢は増える。「早朝公園」も「穴場の川」も「持ち回りプール」も、誰かの一言から生まれた。子どもたちは友達と遊べて、親は少し息をつける。
昔は、こういうのがもっと自然にあったのかもしれない。近所の親同士が「あそこが涼しいよ」と情報を交換して、地域ぐるみで子どもたちの夏を作っていた時代が。
核家族で、ご近所付き合いも減った今。意識して「困ってるんだよね」と口に出さないと、その知恵はそれぞれの家の中に閉じたままになってしまう。
まとめ:豪華じゃない夏で、いい
結局、我が子にしてあげられる夏は、豪華なお出かけじゃなくてよかったんだと思う。
早朝の、まだ涼しい公園。友人に教わった、木陰の川。順番に行き来する、おうちプール。
お金はほとんどかかっていない。でも、子どもは汗をかいて、笑って、「たのしかった!」と言ってくれる。
昔と同じ夏は、もう与えられない。でも、この時代なりの夏の楽しみ方を、ひとりでじゃなく、みんなで見つけていく。
一度しか来ない、今年の夏。「4歳と2歳のふたり」と過ごせる、たった一度きりの夏。悩みで塗りつぶして見送るには惜しすぎる。だったら、完璧じゃなくていいから、この夏の中に笑った瞬間をひとつでも多く残したい。
そう思えたら、あんなに重かった「どこ行こう」が、少しだけ軽くなった気がした。
この夏、あなたはお子さんと、どんなふうに過ごしますか?
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